「散ずる鍼」  優しい鍼 ~ 鍼灸の勉強会にて

3月23日(日)。
所属している東京漢方鍼医会にて行われた、
南谷旺伯先生による外来講師講演に参加してきました。
このたびいらっしゃった、南谷旺伯先生は「散ずる鍼」で有名な先生です。
外来講師講演は色々な鍼を伺い知る良い機会なので、
毎回、とても楽しみにしております。

南谷先生の講演では、「散ずる鍼」のお話のみならず、
その昔、鍼灸学校へは5年通わなければならなかったという驚きのお話から、
南谷先生のご師匠のお話など、本当に色々なお話を伺わせていただきました。

楽しみにしていた臨床実技公開の時間では、
南谷先生の鍼実技、手技の体験を受ける機会もいただきました。
” 散鍼 ” は、 鍼の中でも柔らかな刺激技法であることは知られています。
小児鍼にも通じる優しい接触鍼の技法で、
優しい鍼を目指す鍼灸師だったら、臨床にて部分的に使っていたりするものです。

なのですが、南谷先生の鍼は、少々別次元。
私が受けたのは、上腕への ” 散ずる鍼 ” 体験だったのですが、
本当に軽く、触っているか触っていないかという感触。
リズミカルな軽く柔らかい感触の鍼に、驚かされました。

質疑応答の時間にて、手技の固定化や、結果・目的主義に固執してしまうと、
かえって臨床が窮屈になる可能性があるかもしれないよ、
というお話はとても印象的。
先生ご自身は、どんな質問に対しても終始笑顔。
とにかく笑顔で鍼の楽しさを語られていることに、とても感動いたしまいた。

その後の懇親会にて失礼ながらもお願いをして
先生の手を触らせていただきました。暖かさと柔らかさがとても印象的で、
補の手ってこういう手なのだなと感じました。
ウン十年後、あんな手の鍼灸師になっていたいものだな~と。
笑顔が印象的な先生の人間性を感じさせていただき、
おおらかさの中で、癒された時間を過ごさせていただきました。

          *****  新駒鍼灸院  女性のため小さな鍼灸院 より