安産のお灸

妊婦さんのために昔から伝わってきたお灸に、安産のお灸というものがあります。
妊娠中は腰を反った姿勢になるため足がむくみやすくなりますが、安産のお灸をすることで、妊娠中のむくみやだるさが緩和されます。寝ている時に足がつってしまう方にもおすすめです。

安産灸で気血のめぐりを整えることは、赤ちゃんにも母胎にもよい効果をあらわします。
お腹の中の赤ちゃんは血流にのって運ばれる栄養や酸素によって成長します。骨盤内の血流が良くなることで母胎内での栄養の供給や吸収がスムーズになり、赤ちゃんは胎内で大きくなりすぎず、胃腸の丈夫な赤ちゃんに育つといわれています。

安産のお灸を続けると骨盤内の血流がよくなり、子宮口がやわらかく出産時に産道がひらきやすく、出産を楽に迎えることができます。出産後の肥立ちや母乳分泌も良好になります。

妊娠中は匂いに敏感になりますが、つわりで治療にいらっしゃった方も、もぐさの匂いは癒される、リラックスできるとおっしゃる方が多いです。デリケートな時期に感覚的にはたらきかけるものがあるからこそ、昔から伝わってきたのだなと思います。

安産のお灸は母体が安定期に入る5ヶ月目、胎動を感じる頃から始められます。
” 三陰交 ” という足の内くるぶしの少し上にある経穴(ツボ)にお灸をおこないます。

当院では全身治療をおこなってから安産灸をおこないます。はじめは5壮位から始めて、月がすすむごとに壮数を増やし臨月まで施灸します。できれば毎日続けていただきたいので、ご希望される方にはお灸の方法を覚えていただき、手足のツボに印をつけてご自宅でもお灸をしていただけるようにしております。1か月に2回のマタニティ鍼灸とご自宅での安産灸がおすすめです。

リラックスして、より良い状態で出産に向かうために。
心と身体を調える安産のお灸は、安定期に入ったらぜひおすすめのお灸です。

安産のお灸を自宅でおこなう時の注意点

お灸をおこなうツボの位置や回数は自己判断ではなく、必ず鍼灸師にみてもらってからおこないましょう。足にはたくさんの経穴(ツボ)があります。特に内くるぶしの周りは婦人科系のツボも多く、むくみが強いときに本をみながら探してもなかなか上手にとれていなことが多いです。

妊娠中は体重の増減やむくみなど身体の変化に応じて、どうしてもツボの位置が変わっていきます。また足の冷えに左右差がある方も多く、定期的にツボの位置や回数を確認する必要があります。
それぞれの身体の状態によってお灸をおこなうツボの位置や回数をこまめに調整したほうが効果的であり、なによりも安心です。

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