東洋医学の身体観

東洋医学では身体の各部分はそれぞれ固有の特徴を持ちつつ、
たがいに 協調して働くことによってひとつの人体を構成していると考えています。

鍼灸の治療では、心と身体を一つの全体として捉えてます。
古代中国では、古くから自然を観察することによって、
” 陰陽五行説” ” 気” などの考え方を生みだして発達させてきました。
これらは人間を含む自然界のあらゆる現象を説明をした世界観であり、
日常の生活に関わるものごとから、政治・哲学などすべての基礎となる
人々の生活から切り離せない思想・考え方です。

医学の分野においても、人間の身体を生命を自然との調和、
順応という形で とらえ、これらの自然哲学の考え方を基本として発展してきました。
鍼灸の治療においても、これらの考え方を基本として身体の状態を診断して
治療します。  


身体と自然

東洋医学では古くから、自然の影響を無視した生活は健康を損なうと
考えてきました。季節の変化に上手に順応して、
その季節らしい生活や 身体の動かし方をすることを養生の基本と考えています。

身体について固定的・画一的に考えるのではなく、
季節や時間、環境など 様々な影響によって常に変化するもの、
変化する身体を自然な状態であると考えています。


個人差

父母から受け継いだ先天的な違い、生活環境、
仕事環境、人間関係などの違いから、ひとりひとりの体質は全く違います。
個人においても、一生のなかで体質は変化していきます。


環境

日本には四季があり、夏と冬では同じ病気でも身体の状態は異なります。
季節の移り変わりが身体に与える影響は大きく、
季節の変化に応じて、 夏には発汗して体内の熱を放出、
冬には寒さから体を守るために熱を逃がさないようするなど、
常に身体は変化しています。  


地域によって気温や湿度は異なるため、環境が身体に与える影響は
当然変わってきます。 最近では生活時間の変化や冷暖房の影響のために、
自然の変化に身体がついていかれずに身体のリズムも乱れがちです。
また、個人によって生活や食事の習慣は様々であり、
環境が身体に与える影響や症状のあらわれ方は人それぞれ違います。


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経絡と気血津液

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内因 ・ 外因 ・不内外因