経絡と気血津液 

経絡  身体をめぐるエネルギーの通り道 

経絡とは気血がめぐる通路であり、臓腑・器官・体表などをつないでいます。
身体の働きが悪ければ経絡の変動としてあらわれ、
経絡の流れが悪くなると 身体に影響が出てきます。

身体の表面と内臓や器官は経絡を通して連絡し合っているため、
身体の不調は 顔色や皮膚など表面部分に経穴(つぼ)として表れてきます。
鍼灸治療では、 経絡や経穴の性質をつかって気血の流れを調整し、
身体のはたらきを整えます。

 

気・血・津液と経絡

東洋医学は、現代医学とは全く異なる体系をもった医学です。
人間の身体には常に気が流れており、気が適度に循環、
発散することにより健康を保っていると考えています。
気は血や津液をめぐらせるエネルギーであり、経絡は全身を
くまなく網羅して、気血を循環させることによって身体を働かせています。
そのため気の循環に過不足(虚実)が発生すると身体は不調となります。

 

気 ・ 血 ・ 津液

東洋医学では、気・血・津液 (き・けつ・しんえき)の3つが
良いバランスを 保っていることが大切であると考えています。
気血津液はお互いに影響を与えながら支えあい、常に身体を循環しています。
これらが支障なく働き、バランスを保っている状態が身体にとって
良い状態であり、 働きが悪くなり3つのバランスが崩れると
体調不良の原因となります。

”虚”とはあるべきものが不足している(欠けている)状態、
”実”とはたとえ必要なものだとしても過剰な(突出している)状態です。

身体を働かせる原動力である気血津液の虚実は、
どちらも身体にとって好ましくない状態です。
気血津液はそれぞれが互いに連携しているため、
どこかに乱れが生じると他も影響を受けて様々な不調があらわれます。
鍼灸治療ではどの部分にどんなバランスの変化が起きているのかを
総合的に考えて治療をおこないます。

 

◆ 気

気は目には見えませんが、気血津液の中でも主導的な役割を持ち、
身体の働きを調整している生命エネルギーです。

気温など外部環境の変化に対応して身体の調節をしたり、
飲食物を栄養として体内に取り入れて汗や尿などを排出させるなど、
全身に活動力を与えています。 気が充実してスムースに
流れていれば問題はありませんが、 気が不足したり気が滞ると
体調不良を引き起こしやすくなります。

気の状態は、身体の疲れや精神的なストレス・ダメージに大きく影響されます。
忙しすぎる生活や不規則な睡眠、食生活の乱れなど心身の疲れは、
気虚(気の不足)や気滞(気が滞る)の原因となります。

 

気虚

気そのものが不足している状態を気虚(ききょ)といいます。
心身の疲れからエネルギーの補充が上手くできなくなり、
エネルギーそのものが不足してしまった状態です。
身体が本来持っている活動性が低下してしまうため 、
心身を通して様々な状態を引き起こします。

・気持ちに関わる症状
(やる気が起きない、集中力の低下、落ち込みやすい、など)
・栄養を取り込む働きに関わる症状
(食欲低下、胃腸が弱く下痢しやすい、食べても太れない、など)
・体力の低下をあらわす症状
(少し動いただけでも疲れる、体調を崩しやすく風邪なども長引いてしまう、
 動きたくても動けない、実年齢より老けて見える、など)

 

気滞

気の流れが停滞することを気滞(きたい)といいます。
精神的なストレスなどにより気の流れが悪くなり滞った状態であり、
身体全体を動かすエネルギーがよどんでいる状態です。

気は、全身を循環して全身のバランスの調整をしていますが、
流れの異常により本来上から下へ流れる気が逆流して上昇したり、
届くべきところへに届かなかったりすると身体は様々な症状をあらわします。

・気滞に関わる症状
気の逆流・上部停滞による不眠など睡眠障害、頭痛、肩コリ、のぼせるのに手足が冷たい。
気の停滞による腹部の膨満感、ゲップやガスが多い、便秘、など身体の症状。
倦怠感、イライラ、落ち込み、気分の波が激しいなど精神的な症状などを引き起こします。

・気と食欲
精神的要因と食欲は密接にかかわっています。
上記のようなストレス状態から暴飲暴食など食生活の乱れ、胃腸機能が低下による摂食障害につながりやすくなります。
食事の乱れは身体の乱れ。気の不足や停滞は色々な身体症状の要因につながります。

 

 

◆ 血

血は気の作用によって身体のすみずみまで運ばれ、
各器官に栄養をあたえます。 血によって十分に栄養されて
潤う事によって身体は活動することができます。
また、血が充実していると精神、情緒も安定した状態でいられます。

血のトラブルには、血の量が不足した状態の ” 血虚 ”(けっきょ) と
血が停滞した状態の ” 瘀血 ” (お血)が多くみられます。

 

血虚

血が不足した状態を血虚( けっきょ )とよんでいます。
血そのものが不足するために、身体のすみずみまで栄養が行きわたりません。
西洋医学でいう貧血という考え方と似ていますが、
東洋医学では、症状があれば血虚であると考えるため
病院の検査結果とは必ずしも一致しません。

血虚になると、 月経不順、冷え、皮膚が乾燥する、顔色が悪くなり
爪や毛髪のトラブルがおこりやすくなります。
その他、目のかすみ、めまい、立ちくらみ、集中力の低下、
耳鳴りなどの身体面の症状や、 不眠、不安感、情緒不安定など
精神面の症状など様々な症状を引き起こします。

ストレス、過労、睡眠不足など不規則な生活習慣、
ダイエット、婦人科疾患により月経量が多い人、
長時間のパソコンや細かい作業などの目を酷使は、
血を消耗させるため血虚の原因となります。
また、気が不足して新陳代謝や胃腸の働きが弱くなると、
消化吸収能力が低下して栄養として取り込めなくなるため、
血を作り出すエネルギーも足りなくなります。
そのため気虚の人は血虚も起こしやすくなっています。

月経時や手術の後・出産後など血を消耗している状態で、眼を酷使したり、
過剰な労働などで身体に無理をかける = 血を消耗する作業を続けてしまうと、
のちのち、身体の不調や月経トラブルなどを引き起こすの要因となります。

 

瘀血 (お血)

血は身体の中を巡って全身に必要な栄養をもたらし、
肉体を支えるものです。 瘀血 (お血)は、
全身の血液のめぐりが悪くなりスムーズに流れず、
身体のあちこちで血が停滞してよどんでしまった状態です。

瘀血 (お血)は、冷えやストレス、生活習慣や食生活の乱れ、
過労や運動不足など様々な原因によって引き起こされます。
滞った 瘀血(お血)が気血の流れを邪魔をして、
さらなる体調不良をひきおこします。

慢性的な肩こり、腰痛、頭痛、頑固な痛みに関する各種の症状、
不眠、手足や腰の冷えを始め、様々な慢性的症状の多くに 
瘀血(お血)が関わっています。
月経痛など月経のトラブル、肌荒れやくすみ、あざや色素沈着
など女性が抱える悩みの多くは 瘀血 (お血)が原因といわれています。

 

◆ 津液

体内に存在する ”必要な水液” を津液とよんでいます。
津液は気の作用によって全身をめぐり、身体に潤いを与えて
動きを円滑にし、 尿や汗として排泄されます。

気の働きの変調によって津液の代謝バランスが崩れると、
水分の循環や排出がうまく作用しなくなり停滞がおこります。
身体の中の水分の過不足や停滞は体調不良を引き起こします。

季節や天候なども要因の一つとなります。
湿気の多い梅雨時や夏、台風シーズンなどに不調を訴える人が増えます。
湿度や気圧の影響で、体内の水分を発散しにくくなったり、
流れが滞ることによって様々な症状をひきおこします。

消化器官が弱っている時に、水分を取りすぎると
水分代謝が上手くできずに体内に汚れた水がたまります。
冷たい飲み物は消化機能を低下させるなど、身体に負担をかけて
水分代謝を悪化させて滞りの要因となります。
身体が冷えると本来もっている機能が低下するため、
新陳代謝が悪くなっていきます。

水のトラブル状態になると、 手足の冷え、身体が重だるい、
お腹のゴロゴロやポチャポチャ音、浮腫み、食べないのに太りやすい、
めまい、耳鳴り、水が滞って分泌物が増えるため、
おりものが多い、鼻水、目やになどが出やすくなります。
また、湿疹、かゆみなど肌トラブルが出やすくなり跡がなかなか消えない、
喘息やアトピー性皮膚炎、 息切れや咳、
花粉症など各種のアレルギー症状、膝や手足の関節の痛み
といった症状があらわれやすくなります。

水が不足するとのぼせやほてり、皮膚が乾燥するなどの症状が
あらわれますが、本当に水が足りない脱水状態という事はあまりなく、
”冷えのぼせ” など身体の内外の冷えと熱のバランスの崩れの
ケースが圧倒的に多くなります。

 

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東洋医学の身体観

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内因 ・ 外因 ・不内外因

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