小児はり
小児はりについて
お子さまのお身体のお悩みはお気軽にご相談ください。
子どもは成長にともなって心身ともに変化していきます。よく食べてよく寝て、よく遊ぶのが一番といわれますが、身体や心の成長の過程でリズムが崩れてしまうことがあります。
変化の振れ幅が大きい時期にはいろいろな症状があらわれやすくなりますが、成長の自然な一過程であることがほとんどです。
「お薬にはなるべく頼りたくない」「自己治癒力を高めて健康で丈夫なからだをつくりたい」ときに、心身をととのえる小児はりをおすすめします。『小児はり』 の心地良い刺激は、こどもの自然な成長をサポートします。

コロコロと。見た目よりやわらかい刺激です。
小児はりの 適応症状
小児はりが良いとされる症状の一部です。
- 疳の虫(かんの虫)、夜泣き、寝つきが悪い
- 落ち着きのなさ、疲れやすい
- 夜驚症
- 食欲がない、消化不良、便秘・下痢、胃腸不良
- 風邪をひきやすい、一度風邪を引くとなかなか治らない、気管支炎、へんとう炎
- 小児喘息、アトピー性皮膚炎、あせもや湿疹がひどくなる、じんましん、チック症
- 虚弱体質、発育不良、なんとなく元気がない、肩こりや頭痛 (小学生くらいから)
乳幼児から小学生のお子さまの身体のお悩みはご相談ください。
先天性の疾患など病気そのものの治癒が難しい場合でも、睡眠食事など生活リズムが安定すると心身のバランスが落ち着き、症状の安定につながります。
中学生以上は、体力をみながら大人と同じような鍼灸をおこなうため通常メニューの適応となります。

小児はりの対象年齢
『 小児はり 』 は生後2週間から9歳・10歳くらいまでが対象になります。
小児はりをおこなうときには、刺さない鍼をつかいます。先端が丸型や平たい形状になっている特別なかたちの鍼を経穴(つぼ)にあてたり、経絡の流れにそって撫でさすり気血を巡らせて、身体全体の経絡(エネルギーライン)の流れをととのえます。
こどもは外界からの刺激にとても敏感なので、短時間の軽い刺激の施術となります。小児はりの施術時間は5分から10分です。小学校中学年頃より、大人と同じような鍼を1-2本つかうこともあります。
最近は冷え症や低体温のお子様も増えています。冷えが強いお子様にはお灸をすることもあります。熱量のやわらかい、ふんわり暖かいお灸でからだを温めて、身体が本来もっている自然なちから、生命力を高めます。
緊張しやすい場合
初めての小児はりでは緊張して、泣き出してしまうお子さまもいらしゃいます。ぐずったり、怖がったりするようでしたら、お母さんに抱っこしてもらってリラックスした状態にて施術をいたします。

小児はり 通院間隔の目安
- 疳の虫や急性症状では3日連続の治療。 その後は数日間あけて3日間を数回。
- 軽度のアトピーや喘息などアレルギー症状 体質改善が必要な症状 週1~2回
- 重度のアトピーや慢性的な症状 週3~4回
- お子様の体調管理 月1~2回
お身体の様子をみながら治療の間隔・頻度を調整していきます。
数週間・数か月毎に、鍼灸の頻度が変わっていくことが理想です。症状が落ち着く過程をみて、徐々に治療の間隔を空けていきます。
ご自身の体調をととのえる
頑張りすぎて、ご自身の体調管理があとまわしになっていませんか?
毎日の育児による疲れや不安感も、お子様の気分や体調に影響を与えます。周囲の人がリラックスしているとお子様の症状が安定するケースも多くあります。
疲れがたまっているなと感じたら、ご自身の身体をととのえるための鍼灸を受けられることも一つの改善策です。お母さんお父さんのホッとしたやわらかい表情は、こどもに安心感をあたえます。