【 疲労時の甘味補給と薬膳 – 焼きフルーツ 】
疲労を感じた時に甘味を欲する、経験は多いのではないでしょうか?
疲労時には甘みをついつい食べ過ぎてしまいがちですが、適切な量を摂ることが大切です。
おすすめは季節のフルーツ類。
・疲労時のおやつは、季節の果物・木の実(ナッツ栗)・芋類など自然の甘みがあるものを少しづつ。
・食欲が低下、冷え性が気になる方は『 焼きりんご』、『 焼きみかん 』など、熱を加えたフルーツ がおすすめ。
・お好みのフルーツをトースターやフライパンで焼くだけで、酸味と甘みがグッと引き立ち食欲が増します。
焼いたフルーツをパンに乗せるとボリュームが出ます。
やわらかい酸味でスッキリ比較的もたれにくいので、成長期のお子さまのおやつ、学生さんのお夜食にも。
リンゴや柑橘類などに含まれるペクチンは水溶性の食物繊維。
胃腸系の働きをサポートするので、便秘や下痢などにもおすすめです。
身体を温めるスパイス、シナモンやクローブを追加すると、香りの効果でリラックスできます。
甘味の摂りすぎは注意 - 東洋医学的観点より
東洋医学には、五行という身体バランスの概念があり、
ストレスや疲労が胃腸や消化器系にダメージを与える = 肝が脾を尅する、という考え方があります。
甘味は重要な栄養素ですが、摂りすぎると身体のだるさや冷えを助長します。体質的に冷えやすい、浮腫みやすい方は、甘味のとり過ぎは控えましょう。
【 薬膳おぼえ書き 】
りんご
平/散甘 脾 ・ 肺 ・ 腎 ・ 肝
健脾 止渇 生津 潤肺
消化不良、下痢、口渇、消渇、から咳
みかん
涼/甘酸 脾 ・ 胃 ・ 大腸
開胃 理気 潤肺 止渇 生津
食欲不振 口渇
シナモン 肉桂・桂皮
熱/辛甘 肝・腎・心・脾・胃
補火 助陽 散寒 止痛 温経通路 平衡 降逆
腎陽虚証、冷え症、虚寒の胃痛、腹痛、しもやけ
クローブ 丁香
温/辛 肺・胃・膀胱・腎
温中 降逆 散寒 止痛 温腎 助陽
脾胃虚寒証,腎陽虚証 、冷えによる腹痛・胃痛・腰痛、歯痛、嘔吐,口臭