
【 新生姜 夏の疲れ・だるさにおすすめ 】
まだまだ暑さは続いていますが、そろそろ季節の変わり目。
長い夏の、お疲れがあらわれやすい時期となります。
この時期に急に腹痛を感じたり、寝違い・ぎっくり腰、
何ともいえない気だるさを感じる方もいらっしゃるかと思います。
生姜は『 冷え対策 』をはじめとして、季節を問わずお役立ち食材。
季節の変わり目な時期に、 上手に活用できるとよいですね。
新生姜は、
春から夏、夏から秋など季節の変わり目にスッキリしない方。
夏バテ、だるさ、胃腸のつかれを感じている時、食欲増進したい時のアクセントとしてもおすすめです。
そして、まだもう少し手放せない、エアコンの冷えに悩まされる方にもおすすめです。
ひね生姜は、肉や魚の下味として、料理の香り、辛味を際立たせるなど『 風味づけ 』に使われる方が多いと思います。
『 新生姜 』は水分・甘みが多いので、新生姜の甘酢漬け、佃煮など、新生姜そのものの風味。
シャキシャキ感が味わえる調理法がおすすめです。
生姜だけ、+ヒジキや乾物、こんにゃくなど地味系の炊き込みご飯も美味しい!
( ついつい、食べ過ぎてしまいます。)
ジンジャーエールの元、新生姜のシロップを作って残った生姜を佃煮にするのもよいですね!
とはいえ、生姜は刺激が強いので摂り過ぎはNGです。
一度にたくさんではなく、ご飯のお供・副菜として少しづつを心がけてください。
レシピは、適当に検索すると美味しいレシピが見つかりますよ!
しょうがの旬の時期と作用
新生姜の旬は、夏の終わりごろから秋にかけて。
新生姜を店頭でみかける機会は梅雨から夏が多いのですが、旬の時期は9月から11月。
まさにこれからの季節の食材です。
生姜の辛味は『 気 』の巡りを促進します。
梅雨から夏、秋の長雨など、湿気が多い季節に感じる体調不良。何となくだるさが取れない、スッキリしない時期に最適です。
加えて、甘酢漬けの材料である『 お酢 』の主成分、酢酸やクエン酸は、疲労の原因である乳酸を分解する働きをサポート。
身体が本来もっている疲労回復のサイクルを後押ししてくれます。
お酢の酸味は引きしめる効果があるため、水分過多で浮腫みやダルさが気になる、シャキっとしたい時には、相乗効果が期待できます。
とはいえ、
過ぎたるは及ばざるごとし。
バランスを考えながら、少しづつが大切です。
【 香味野菜で気をめぐらせる 】
生姜というと、冷え対策が連想されますが、加熱の有無によって作用は異なります。
非加熱の生姜は抗菌、整腸作用により、夏場は生のまま薬味として重宝される機会が多いです。
生姜は皮の部分に有効成分が多いため、丁寧に洗って、生のまま。
または油でゆっくり加熱して香りが立つように調理しましょう。
食欲の増減は香りの作用も大きいので、火を入れる・入れないよりも、
『 生姜そのもののもつ香り 』を大切にしましょう。
新生姜以外でも、しそ、ミョウガ、葱などの薬味、いわゆる『 香味野菜 』は気を巡らせて元気を促進するサポート食材。
セロリやパクチーも暑湿の地域で重宝される食材。上手にとりいれたいですね。
香味野菜を刻んで、醤油、お酢、ごま油などと和えておくと使いやすく、
生野菜や蕎麦・素麺など冷たい食事を食べたい時にはぜひ添えて欲しもの。
ドレッシング、冷ややっこや納豆のたれに少量加える、肉・魚料理をさっぱり食べたい時にもおすすめです。
生姜や香味野菜は梅雨や盛夏だけでなく、夏の疲れがでやすい時期に冷蔵庫に常備したい食材です。
いずれにしても、
香味野菜が好きな方は、
『 とりすぎ注意!! 』 になりがちです。
『 なにごとも、多すぎることは逆効果 』であることだけは心にとめて注意してください。
【 薬膳メモ 生姜 】
【 生姜 】
性味 温/辛
帰経 肺・脾・胃
効能 発汗解表 温中止嘔 化痰止咳 解毒
生は末梢血管を拡張して解熱するジンゲオールが多い。
加熱したものはショウガオールとなり、心臓からの血液拍出量を増やし、腹部の血行を高め、身体の芯からあたためる。
※) 食べ過ぎNG
※)目の充血、皮膚の炎症が多い方。陰虚内熱タイプの方は摂りかたに注意が必要