めまい(眩暈)

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めまい(眩暈)へおこなう鍼灸

めまいには様々な要因がありますが、 鍼灸では、眩暈があらわれている身体そのものを診ます。

耳鳴り、吐き気、頭痛など、眩暈と同時に感じる不快・不安感。いつ起こるのか(朝起きた時、下を向くとなど)、どれくらい続くのか。ずっと続いているのか、繰り返しおこるのかなど、ちょっとした事柄も伝えていただくことが大切になります。

身体全体の状態を知るために、睡眠、食事や排せつなど胃腸症状など全身の状態を伺い、総合的に診て鍼とお灸をさせていただきます。眩暈(めまい)のあらわれ方や感じ方とともに、そのほかに気になっていることがあれば教えてください。

女性に多いめまい(眩暈)

眩暈(めまい)は、内耳に関連した疾患やメニエール病に関連してあらわれる以外に、現代医学的に原因がはっきりわからない眩暈も多くみられます。

めまいは貧血や更年期、婦人科系に関連してあらわれやすく、女性に多い症状です。女性ホルモンバランスの変化から PMS症状として 排卵期や月経期にあらわれることがあります。

高血圧や低血圧の方では血圧の変化も発症の要因となります。

自律神経症状のめまいと季節の変化

自律神経のバランスの変化も、めまいに大きな影響を与えます。

特定の疾患と関係なくおこる眩暈は、 気温差・気圧差、寒暖差など季節の変わり目や、外界の色々な変化に身体の調整が追いつかない時におこりやすく、 自律神経のバランスが変わりやすい春や秋など、季節の変わり目に特に増えてきます。

胃腸症状や睡眠障害、頭痛や吐き気など、 眩暈以外の症状とともにあらわれることも多く、いわゆる不定愁訴、苦手な季節にあらわれる体調不良として捉えている方も多いと思います。

めまい

めまい(眩暈)について 東洋医学的な観方 

めまいの悩みは同じでも、身体の状態はそれぞれ異なります。鍼灸では東洋医学的な観方により気血水の巡り、五臓六腑の働きの過不足やバランスをみて鍼とお灸をおこないます。

  • 気血が上焦へ昇り上実下虚
  • 脾胃の疲れから水の停滞
  • 気の滞りや水滯

月経や出産による血の滞りや虚損

  • 婦人科系の血の虚損、滞り
  • 産後の血虚
  • 更年期の瘀血(おけつ)

ストレス、過労や季節の影響

  • 季節の邪によるバランスの乱れ
  • ストレスからくる気の虚損 や気滞
  • 過労が続きすべての要素の虚損

鍼灸では、経絡や気血津液のバランスがどうなっているのかを診て、その方のからだに応じた鍼とお灸をさせていただきます。

めまいの種類

回転性の めまい

  • 眼の前がグルグルして目が回る
  • 自分や周囲が回っているように感じる
  • 耳鳴りや音が聞こえずらい、耳がつまった感じ
  • 耳の違和感を同時に感じる

浮遊性の めまい

  • 身体がフワフワ、フラフラする感覚
  • 浮遊感が強く、身体が落ち着かない感じ
  • まっすぐに歩きづらくなり、前へ進んでいる感じがしない
  • 歩いていても、地に脚がついている感じがしない。

立ちくらみのような クラっとする めまい

  • 立ち上がるとクラッとする、目の前が暗くなる
  • 血圧の変化や貧血をともなう
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